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車内で漫画本を出して見ている。
大学生らしい。 公衆の中で漫画本を読む。 それが大学生。 大正生まれの私には不思議に思う。 我々が小学生時代に、 漫画本を読むのは親に隠れ内緒で読んだ。 大人に見つかると、 怒鳴られて叱られた。 それでも少年少女雑誌には漫画も載る。 何と変われば変わるものと驚く。 戦時中、 国民は総動員で召集令状を受け取らぬ者は、 大会社等に徴用され会社の宿舎に寝泊りをする。 敗戦と同時に全員解放され、 故郷に一斉に帰るから、 交通機関は未曾有の混雑。 それに加えて、 皆はリュックを背負う。 駅に入る列車は、 どの列車も鮨詰め状態。 待っていると何時乗れるか心は焦る。 貨物列車も引用する。 心は焦る。 貨物列車も引用する。 心は焦る。 貨物列車に無理に乗り込むと、 豚がブウブウと迎える。 豚と仲良く同車。 かたや牛の貨物列車に同伴して生まれ故郷へ。 留守を守る家族達突然の帰郷で、 嬉しく迎えるが、 サテ、 食糧難に悲鳴をあげる。 田舎は何とか食いつなぐが、 都会は食い物も無く、 空襲で焼け残った衣類や珍しい物を持って、 田舎に買出しにリュックを背負い行く。 田舎の農家の人たちのご機嫌を取り、 泣き付き手に入れた食い物を背負い、 満員列車に押し込められて乗り込む。 列車内騒然と、 浮き足立つ闇商人の一斉取調べ。 早朝より必死な思いで、 やっと手に入れた、 家族の今夜の食料の米も、 米の移動証明無く、 家族の命綱の食料も遠慮会釈も無く没収されるが、 走る列車内、 逃げ口も無いが、 中には荷物と共に飛び降りて、 難を逃れる闇屋もいるが、 殆どの者は言い訳聞かれず、 命の食料を没収の憂き目。 家では家族が今夜のご飯を楽しみに待つ。 中には幼い子供に持たすが、 それもはかない一時逃れ。 雨の日。 二階の窓より眺める目に、 道路の中程に馬糞が盛り上がる中に、 一握りの米が散乱する。 一粒々を拾い手の平に置く。 全部を拾い立ち去る。 あの米食べるのであろうか。 水で洗えば知らぬ人は米と見るだろう…。 平和の人々の想像を絶する食料捜し。 米と交換出来る何かを持つ者はまだ幸せ。 空襲で全部を焼かれて、 逃げ出した人々は人の捨てた残り物を漁る。 子供の躾どころか、 食い物捜しに目の色を変える親達。 こうして毎日は過ぎ行く。 |
